認知症の薬について②の続き。
8日間に渡り認知症の薬を中止してみたことで判明したことは。。。
⑴ 開始後3日目までは、私の名前を呼んでくれたり、自らスプーンを持ち食事を摂る等の薬を継続していた時とは顕著に違う快活さが見られた。
これは例えると、普段使っている化粧水や乳液を別のブランドに変えた時、一時的に肌の調子が良くなったように思えることに似ている気がする。
⑵ 4日目以降はガクッと元気がなくなった。
薬の効果が切れるのはこのあたりからなのだろうか。
こちらからの声掛けに対しての反応が薄い。
例えば、目の前で私が笑わせようとダンスを踊ってみても、表情筋が動かずじーっと見つめているだけのような感じ。
⑶ 6日目以降には前のめりに、且つ小走りに歩くようになった。
何かにぶつかるまで自分の意志では止まることが出来ないような歩き方で、手を繋いでお散歩していたにもかかわらず右膝をついて転ばせてしまった。
パーキンソン病に見られる症状と同じだ。
これ以上、薬の中止を続けると危険だと思い、それ以来は毎朝食後に2種類の薬をきちんと飲ませている。
再開後3日目には9日前と同じ元の状態に戻った。
認知症の薬は効果が目に見えて分かるものではないし、その人の症状や状態や環境にも因るので、抗がん剤のようにどれが効くのか調べることもできない。
今回、ここまで認知症が進行している5スターさんに本当に薬は必要なのか?という疑問から始めた検証であったが、一人で歩行できるうちは薬が必要だと考える。
あくまでも完璧な医学的エビデンスはないのだから、5スターさんがベッドに寝たきりになった時にまた考えれば良いのではないか、という結論に至った。