私って無力だ

先週の土曜日の夕方は雨が降っていたのでお散歩は中止したんだ。

お散歩しない分の時間がリビングでゆっくり流れていて、5スターさんも私もホンワカムードで「今日は楽しかった?」とか「お歌を歌ったの?」とお茶を飲みながらその日のディサービスを振り返っていたのである。

ここまでは平和だった。

「じゃあ、お手洗いに行きましょうね」と椅子から立ち上がらせ、手を繋いで方向転換させて数歩進んだところでほんの2~3秒手を離してしまった、、、

あ~っ、やってしまった!!!

5スターさんの悲鳴とともに振り返った時すでに遅し!

尻もちをついていた。

そしてそのまま後ろに倒れ、台座の角に後頭部をぶつける二次災害。

私はかけ寄って抱きかかえたけど間に合わなかった。

「痛いな、痛いな、どこ打った?」

抱きかかえられた5スターさんは私の緊迫した声と顔に緊急事態を感じていて、驚いた顔で一直線に私を見つめている。

「ごめんね、ごめんね、私が悪いね、ごめんね。」

「うん、うん。」

後頭部は薄っすらと血がにじんでいて、コブが出来ているようだった。

5分後、立ち上がらせると意外にもスタスタ歩けているが心配だ。

5スターさんは、しばしば見かける行動の1つ、少し腰を落として穿いているズボンの裾を直すような仕草をしていて、おそらくバランスを崩し転倒してしまったんだと思う。

そんなに高くない位置から床にお尻をつけたか、、、どうか、、、?

救急車を呼ぼうかすごく迷ったけど呼ばずに様子を見ることにした。

後頭部には気休め程度の熱さまシートを貼ってみたけど、髪の毛が邪魔して冷えないね。

その夜、効果があるのか自分でも確かめたけど、やはり患部に密着しないから冷えないことが分かったよ。

可愛そうに、、、😭

予期せぬ驚きと痛みに遭い、疲れ果ててテーブルで眠ってしまった5スターさん。

早く治りますようにと祈るばかり。

しかし、このアクシデントはこの後思わぬ方向に向かっていくのであった。

つづく。。。