今朝、母をお手洗いに座らせながらすぐ隣の部屋に必要なものを取に行ったものの数秒のこと。
「誰?」と可愛いトーンの声が聞こえた。
直ぐにお手洗いに戻ったけど、もう質問したことさえ忘れている。
面と向かって私に「誰?」と聞くことは今までにも数回あった。
最初は「えっ?何?私のこと?」とショックな気持ちもあったけど、認知症なのだからそんなこともあると理解している。
だが、今日は発見したのだ!!
母は目の前に人がいなくても、音が聞こえてくる方向に人がいるという気配を感じている。
そこに誰がいるんだろうという疑問をもって声に出して聞く。
認知症になっても感じ取る力は未だあるのだ。
それをとても嬉しく大事に思う。
母は全身全霊で私に教え続ける。
持っているものを喜ぶことが幸せだと。
雨が降ってきたから帰ろう!